かじつ/オオカミ
白熱灯のしたで
チヨコレイトを食べています
すすけた銀色のロバは
いまやにぶい発光体です
若しくは端から、
しゅううう
あなたの燃えるおとです
輝く 輝く 輝く !!
いまにも弾けてしまいそうな
ガラスの悲鳴が
すべて切り裂けばいいのに
わたしはひとつの、
儚い発光体でありました
とおくの森で
銀杏の葉が胸にささったとき
なぜか
ロバだとおもいました
だらしなく垂れた手首の空洞から
チ ヨ コ レ イ ト、は
さらさらとうつくしい川になって
七夕には、織姫と彦星が、、、
え、あめをふらせてやろう なんて
かんがえて いませんよ
祝福されたいのです
あのひ凋んでしまった花のように
燃えつきてしまった骨のように
わたし 知っているのです
どうしてここにうつくしい川が流れているのか
銀杏の葉に だれが口づけたのかも
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