アミューズメント/茶殻
 
を頬張る掛布団から
寝癖のように飛び出した一片の羽毛を掴んで
離した



オペレーターの女が嫁ぐ知らせを聞き
デパート三階一角のゲームセンターへ足を運ぶ
一枚きりの五百円玉を投じて
既に仲人きどりの上司に似たあの河童が取れたら
二人が誓う永遠は一日継ぎ足そう・・・
―――祈れば祟られてしまうだろう?
未来との交易、
鉄火場に限らず神はいつでもポーカーフェイスである、
52枚残らずジョーカーであるかのように含み
いずれ強いられる根こそぎ自らの命を賽として投じる賭けのために
幾度と無くサボテンを両腕にきつく抱くような心地で
僕は神の顔を伺うのである



ありもしない切り札の代わりに
革財布をきつく握るのである



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