丘の街で ?/信天翁
 
       伸びざかりの庭木にも負けず
        ぺんぺん草も群叢となって
       素っ裸の夏をオードしている
        セミのスケルツォに応えて

     なのに 老残の独り暮らしとなった
おらは おそるおそる爆弾を抱え歩んでいる
   (自爆テロとは意味合いは大違いだが)

     チャイコフスキーの交響曲第六番
         「悲愴」をながしている
         静寂な終着駅に向かって

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