どうせぼくらはそれをみて/GGP
こーん こーん こーん と 耳鳴りのように
空に流れていく 機械たちの軋み
★あれ、見てみなよ、水をつくっているんじゃない?
☆うん。そうだね、たしかに機械は水をつくっている。
ブル、ブルルンとメーターの針が振れる。
(どうせ、-2と4の間で 犇いているのだろう)
ヘリポートに着いたヘリコプタア。
_黄色い服を着たおじさんたちが、ヘリコプタアに駆け寄る。
黒い服着た 女の子が 降りてくる
★ほら、みてごらんよ、彼女のことを。
☆うん、僕はずっとみていたよ。
風になびく彼女は、スカートがめくれないように気を使いながら、
機体から降りるのだ。僕は少しばかり期待しながら見ていたんだけれども。
こーん こーん こーん
♪くれないいろした 彼女の唇・・・
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