ぶっつけ未詩 4/
Giton
が咲き乱れていた──一年目
草は実を結び、その家の硝子窓を嵐のたびに果実が叩いた──二年目
草は芽を出せば家人によって摘み取られ、缶や瓦礫が投げ入れられた──三年目
そんな事件もあったのだなと、無感動になった頭が追想する──四年目
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つまらない幻覚だ
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もう帰って来なさいよ、と浪は騒ぐ‥
いや、もうすこし居させてくれ、と私は呟く‥
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草の芽を摘み取る家人らは去ったが
種をまく気力はもっと前に私から去っていた
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