湖_妖精/
藤原絵理子
深い青の湖をふちどる
あざやかな緑の白い林
いたずら好きな妖精たちが
短い夏を跳ねまわる棲み家
あなたは淡い緑のドレスと銀の靴
さざなみを立てる風に吹かれるままに
いのちをよろこぶ言葉を紡ぐ
メロディーにのせて歌声は透きとおる
めぐりくる
白い季節に
きらめく光をあしらうため
揺れる炎に浮かび上がる記憶を
あなたは慈しみ分け与える
おだやかな炉辺につどう仲間に
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