ケムリクサを吸うときに/てんがねこ
喉で擦るように吸い込んだ
言葉はいつのまにやら
ヒトの形になりすまして
指で僕を握りしめる
食べても消えないあの日を
振りかざして叫び出すよ
何度も割れる排気口
目で診ることなどできない
あーぁ
また振り出しだ
もう何万回と首振って
一人で奏で出すメロウビート。
さあ、
画策の上にゆるりと咲いた
拙いguitarと諦めvoice。
宣言、何も言えないままで
そそくさ日々に宙返る。
単純、耳をふわりと裂いて
先立つfollowと涙目voice。
「もういいやぁ」
なんて、さ。
喉の奥に滑り込んだ
貴方の小声、泣き出した。
耐えても、さなが
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