Buddy/桂
の日は突然訪れる
何の警報もなく突然あらわれたハリケーンみたいに
彼女はスツールをギーギーっと引きずって そばまで来ると俺の背中に背を向けて座って
何の遠慮もなく持たれかかる
「普通のことよ 人生は長いの 誰にだって自分にぴったりの背もたれが必要よ」
敵に囲まれて 弱気な夜
今夜ばかりは1人で越えられる気がしないんだ
だからbuddy
少しの間 背中を貸せ
ちょっと待った
涙腺から敵に見られたら困るものが流れてるから
振り返って君の胸で俺を匿え
情けない頼みだってのはわかってるけど
朝日が昇る頃には笑ってみせるから
今夜だけは君の胸で泣かせて欲しい
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