永遠の瞬間/opus
 
風がふっと吹き
さざめく草原
青々とした木々
空は青く
陽が満ちる

キラキラと光る湖から
象や兎が水を飲む
木々の間から
一角獣が現れて
水浴びをする

私と妻は
カラフルなシートを広げ
麦藁のバスケットに詰まった
サンドイッチを食べて
ただずんでいる
3歳の息子がスースーと
寝息を立て
妻の膝に頭をのせて寝ている
彼の右手は
私の人差し指を掴んでいる

目を閉じる
永遠にこの時が続くのなら

目を開く
そこは荒れ果てた大地
黒ずんだ空
灰が混じる空気
アバラの浮き出た
老若男女

遠くで火花が飛ぶ
我らが戦士と
悪魔が戦って
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