「 独り寝の夜 」/椎名
 
夜のとばりが下りるころ
聞こえてくるのは夜風が唄う子守唄
流れる雲に見え隠れする月が
やさしくほっこり微笑むから
眠ろう
枕に頬うずめて

会えないお方に
届け想い
せめて
夢の中で

くらくらするような
想いを抱いて
眠ろう
やわらかなケットにくるまって

しんしんと
夜が更けるころ
まあるくなった月が笑う
煌めく星の下
おどけているのは道化たち
窓は開いているかい
カーテンは揺れているかい

夜風の唄う子守唄
やさしく耳をかすめていくから
眠ろう
眠ろう
会いたいお方への想いを抱いて


戻る   Point(1)