潜る/凍月
 
分は生きられない悔しいがどうにもならないのだと割り切り今日も明日も生きる春の微笑みから目を背け豪快な夏を避けてゆき儚い秋にもの思う事無く静かな冬をやり過ごす嫌いな事から逃げ続け悪態ばかりついている気付いているのは確かだがそれが何だと言うのだろう決まった物は何も無く疲れた痺れはいつか消え足りない何かを埋めようと心の何かを埋めようと霧の中で無様に踊る気分の浮き沈みで俺は動くそう思っただけそう思ってみただけ丸い四角いどちらでもない意味は無いものに意味を感じる無意味な事に意味を感じる二秒経ったらもう忘れてる永遠に流れて止まらない断続的な時間の中柱にイニシャルを刻むように筆記具が紙と擦れ合う今自分が生きてい
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