潜る/凍月
今この目で見える世界それは所詮は眼球の中の世界しかしこの世は広いだろう途方もなく出口も無く端も終わりも無い世界だがそれも分からない自分は何も分からない自分とは何か?他人を知る前に見てみたいそんな小さく素朴で純粋な疑問純朴な好奇心つまりは知りたいだけだ最初はただそれだけだったそれ以上でもそれ以下でも無い異常の日常の近況くらいたったそれだけだ何がどう転ぶか分からないだから苛つくいつしかそうなるそうなった何かに苛つく度に自分の醜さを噛み締めなければならないそれが悔しいのか悲しいのかそれも苛つくのか何なのか分からない分かろうとしているのか分からないのか差別も嫌いだだが自分が差別をしていないかと聞かれればは
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