続・詩のしくみについて (折口信夫とわたしの因果関係を妄想する)/たま
でした。だからというのではないが、柳田は折口の古代神学を認めませんでした。日本の神、つまり天皇について、折口は万世一系ではないという大胆な結論に達したからです。天皇もまた神に憑依された人間に過ぎないというのです。(天皇の場合は憑依とは言いませんがややこしいからパスします)
その神学と民俗学が結びついて、折口学が誕生したのです(たぶん・・)が、折口学の骨格は「ことば」でした。つまり(言霊)です。神もしくは、詩へと、導くもの、それは唯一「ことば」だったのです。そうなると、わたしはもうすっかり折口学を信用してしまいます。だって、詩人ですもの。
詩はどこにあるのか? それはわたしの長年の課題で
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