続・詩のしくみについて (折口信夫とわたしの因果関係を妄想する)/たま
を支える力、たとえば、重力のようなもの。それがどこかに存在するはずだという推論です。
もういいでしょう。その力とは(神)だったのです。
そして、その力を得るために、わたしたちは神になるのです。
でも、それは永遠ではなくて、ほんのひととき、または数日間といえるでしょうか。詩を書くためにはそれで十分だからです。贅沢な言い分ですが、永遠は拒否します。わたしたちは新興宗教の教祖になりたいわけではありません。詩を書きたいと望むだけですから。
それで、神になって「新しい詩」が見えたかというとそうでもないのです。わたしたちはもうすでに神になって詩を書いています。もし、「それ以上」を望むのであ
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