夏に対する不安/
dendrocacalia
にのうでから溶け出した、夏
へたれ女の股間はぶちまけた生ゴミ
アスファルトのように全て受け止めて
なくした鍵、唾液、おでこ。
頬にまとわりつく、湿った夕べに
ぐずぐず過去は漏れゆく
呼吸の仕方を忘れて
ただ脚を開けばいい筈であった
手ぶらで夜をかわす
現金にぎりしめ朝もやを絞め殺せ!!
タクシーに乗って過ぎ去った
恍惚とした夏の朝は、すべて泡なの。
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