マジックの種は天国の片隅に/ホロウ・シカエルボク
っと退屈なんだよ、遊んでくれない親みたいでさ、判るかいこういうの?イデーなんてない方がきっと幸せなんだろうな、パヴァロッティのベストが欲しかったけれど高かったので諦めた、電撃バップ、引き上げる頃だ、店を出ると喉の渇きを感じて、最初に目についた自動販売機でBOSSの缶コーヒーを買い、大きな公園のベンチに腰を下ろして時間をかけて飲み干した、最後の一滴を口の中に放り込んだ時、見上げた空は銀行員のような顔をしていた、空缶を捨てて帰る時が来たのだ。
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