白い彼女/瑞海
 


白い彼女は夜に来て
暗い独りを照らす
私たちをしっかり見て

白い彼女は朝には消え
切ない笑顔を残す
いつかの再会を望んで

考えるのは止めない
脳裏を撫でて離れない
白い彼女はいつでも
いつでも小さな足音を残して死んでいく

初めて死を
悲しさと希望を持ち合わせて迎えた
私の空はまだ明るい


戻る   Point(2)