Mは消極的なストレス/アラガイs
 

雨上がり傘は思いがけずに閉じる
嫌えば嫌うほど何故か奴には出会ってしまう
回り道をする
すると信号機で親子連れの奴に出会ってしまった
互いが無視をした
……どうしてなんだろうな
と、考えてしまう……
そうだ ! 嫌わなければいいんだとMは背中に無理をする。

(夜になればさっちゃんが現れて鏡の中から声が聞こえた
僕は獣になっている
……朝日を浴びない二面の獣になっていたんだ 。

さっちゃんが亡くなると、暗い部屋の片隅でパソコンの灯りが点る
二度も誰かに助けられた博士は、自分の親から引き継いだものを暴こうとしていた
(ふふん、どうやらわたしには悪運が憑い
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