ガラスの銃創/ホロウ・シカエルボク
 






「何故」と「どうして」が泳いでる部屋の中、一日はまたなに一つ進行せずに過ぎてゆく、仰向けに横たわった俺はまるで、生きながら土葬された哀れな亡骸のようだ、ソリッドなギターロックが鳴り響いている部屋の中、俺の細胞まで切り刻んではくれないかPJハーヴェイ、ロックンロールが流れている時、人はそこにはないものだけを耳にしている、そしてリストは全て終わった、サイレントは心中だけを増幅して振り回す、部屋の中に居ながらさながら深海のように全てのものに手が届かない、圧迫されて息苦しい、圧迫されて息苦しいんだ、一度叫び声を上げてしまったらもうお終いだ、そのことは理解しているさ、だからいつでも水
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