絶望のやりかたがわからない/ユッカ
 
とっくにはじけていた赤い実を
ひろいあつめて なかったことにする
体のどこにも綺麗なものなんて残っていない
何も奪われていないし何も汚されてなんかいない
それでも 真っ赤に染まった洋服の中
綺麗なものなんて どこにも

 トントントンと軽快に降りた
 階段の音が 心臓の鳴る音に似ている
 プラットフォームで 黄色い線をふんで
 つま先立ちになるとき 背中を押してくれる人を待っている
 ミントのようにつめたい風がふいて そのままどこかに飛んでいけそうだから
 目を閉じるけど 誰も助けてなんかくれない
 ロマンチックに見せかけた ただの自殺願望を
 ぶちまけて
 誰かに見
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