きみは邪な思いで/Giton
 
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そうなんだきみは邪な思いでぼく
に近づいたネオンの街角きみは邪
な目的を抱いてぼくとよりを戻そう
としているきみの好きだという真摯な思い
テーブルの上の蒸留酒のように透き通っ
たきみの思い夜の海のように透き通っ
た思いをぼくは飲み干して甘美な世界
に歩み出して行こうとしているのか希望
をじっと見つめながらぼくはにこやかに手
を振ってきみと別れようとしている
すべらかなシーツの下で重ねた数々の夜
きみとの夜はもう取り返せないのかきみ
は耳までまっ赤にしているじゃないか
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どうして信じてやらないんだと胸騒ぎ
がする2回ぼくを裏切ったきみ裏切られ
ていないふりをしてそのたび通り過ぎ
てきたぼく困ったように目を漂わせ
ていたきみそれはわずか半年前のことじゃないか
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この目をどうして信じてやらないんだぼく
に向けられた目を?ぼくはにこやかに手
を振っている宵の街角きみの後ろ姿は耳
まで真っ赤にしたきみの後ろ姿はぼく
の胸に灼き付いて離れないだろうネオン
の街角あの角を通りかかるたびぼく
はきみを思い出す――
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