プール/凍月
 
ている

笑いながら歌ってる

「どこで線を引こうと関係無いさ
水を切る事なんて出来ないのと同じ
目を開けたって見えるのは他人だけ
一度孤独に浸かるべきなのさ
一度溺れてみるべきなのさ
一度底まで
息を止めてゆっくりと
沈んでみるべきなのさ」


最後の方は聞こえなかった

光が踊るのが見えた
光が踊るのだけが見えた

僕が沈むのを
僕は見ていた




戻る   Point(4)