ある物体/
凍月
一滴の砂
流れ落ちる時間
反転する世界
ある前提による永遠
合わせ鏡の三角が
忘れ去られた
その時に
死は突然に
あるいは必然的に
音も立てずに訪れる
それは一種の運命
それは一瞬の運命
だけど誰一人気にしない
再び記憶が
戻るまで
それまでずっと
待ち続けるよ
そんな
砂時計が
そこにある
戻る
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