パンク。/千翔
 

もう 訳が分からない

出てきた男の人に
いつの間にか
声を掛けていた
「あの、助けてください」


彼に事情を話した
「ジャフの会員ですか?」
「違います」
「じゃぁ、スペアタイヤがあるなら俺が換えますけど?」

あなた神様?天使?
何だっていい
助けてくれるなら

彼はテキパキと作業をする
その間 私はウロウロする
あーかっこいい
何て男らしい

「ありがとうございました」
「いえいえ」
「あのお礼させてください」
「いや、本当に気にしないでください」

彼に半分脅して住所と名前を紙に書かせ


あー明日はおめかしをして
菓子折りと謝礼を持って
彼に会いに行く

そう考えただけで
私の心がパンクする
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