今朝の事です。/
ふく
部屋の中には、薄暗い静寂と時計の針の歩く音しかありませんでした。
朝から白い人と格闘する気にもなれず、
ぼんやりと人肌ベッドにくるまれていたいのでした。
けれど、ベッドの中で暖かい夢を見ながら過ごすことはできず、
結局は冬の空の下、白い人と格闘しなければならないことを知っていました。
窓の外はうるさいくらいの白い人たちと、白い鳥が、世界を覆うように飛んでいました。
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