わしは風/アンドリュウ
大きなガラス瓶の中に半分くらい貯まった百円玉
それを見ながら四郎は考える
毎日百円はいとも簡単 それでも積み重ねれば結構な額になる
ということは少しずつ積み重ねれば人の驚く様な事も出来るようになる筈じゃ
そう考えた四郎は朝のウォーキングの所要時間を毎日1分ずつ速くするようにした
毎日1分の短縮は苦も無く達成できた
みつきもたつと今まで2時間かかっていたウォーキングは30分で回れるようになった
けれども27分のあたりに壁が存在することが分かった
どんなに息を切らして早歩きしてもたまに27分を切れる日はあっても切れない日の方が多かった
そんなことを繰り返しているうちに27分前
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