apotheosis/紅月
 






kehu aoi ninshiki no bouryoku kara hagurete









言う、
ただ、そう言う、
(水をすくいあげるように、
ひとびとの、陽だまり、の、
あわい、で、
わだかまる、かげ、は、
行間の空白に息をひそめ、

あかるい、都心、と、

やさしい、暴力は、
そらを、あおく、塗りたてる、
(ここからみるそらはどうしようもなくあおいんだ、

けふ、
躰はどこまでもかるく、


さあ、


ゆけ、獣たち、
鮮明な、比喩の、
うちがわで死んでしまうまえに、


ここはだれでもなくここにはないのだから、


だれでもなくここにはないのだから、

 」



 


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