現代詩概論 その壱/アラガイs
わたしは冗談を述べるつもりなどサラサラない。現代詩を文字表記で捉えるときに念頭に置かなければならないことがある。
それは生の血を重油に入れ換えるかの如くに機体であらねばならないと云うことだ。
これは、つまりアンドロイド組成物のような機械人間を指すことになるが、遺伝子はちゃんと化学反応をきたしゆっくりと系成され繋がってゆくのである。
そこには絶望を超えたモノの見方が加速し形象される。
大空を這う蜥蜴の吐き出す白金の繭が、新たなる再生のスペクトルとなって我々の足元に降り注ぐことになるのだ。
戻る 編 削 Point(5)