ぷうわり、ぷん/岡部淳太郎
 
ぷうわり、ぷん
ぷうわり、ぷん

君はシャボン玉のことをこう呼ぶ
膨らんで飛んでゆくさまが
ぷうわり で
弾けて消えるさまが
ぷん なのだろう

ぷうわり、ぷん
ぷうわり、ぷん

君は澄んだ目を見開いて
空に上ってゆくシャボン玉を追いかける
危ないよ
あんまり空ばかり見ていると
足下がお留守になって
転んじゃうよ
はらはらして見守ると君は
ぷうわり
ぷうわり
そう言って
こちらを手招きする

ぷうわり、ぷん
ぷうわり、ぷん

君の小さな身体に良く似合った
可愛い言葉だね
君の小さな身体に良く似合った
透明なシャボン玉だね

ぷうわり、
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