生け花/
たまのす
卵色の嘘で塗られた部屋に住む
少年のつむじは左巻きらしい
枯れない生け花の蜜を食べ
彼の呼吸を生け花は欲した
外からの音が
クルミ割りだろうが
目覚まし時計だろうが
水爆だろうが
彼は知らない
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