コンビニエンス/アンドリュウ
った
金儲けに奔走するわしを妻は大きな心で支えてくれてたんじゃ
失った後で気がついても遅いがの
ー子どもも二人おるのじゃが 妻が死んでからは寄り付きもせん
孫たちもそうじゃ
こんな偏屈で意地の悪い金もうけしか能のない人間が
曲がりなりにも仲間はずれにもされずに生きてこれたのは
みんなみんな陰で妻が支えていたからなんじゃ
それに気づいた時わしは愕然とした
愛する者がおらなんだら 金なんか何の役にも立たん
わしの貯めた金は妻がわしのそばにおってくれたからかろうじて悪臭を放たずにすんんでいたんじゃ
わしは方向転換することにした
ため込んだ金を社会に還元する事にしたんじゃ
そ
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