『演者』と『目』  〈社会を分割する二つの属性〉/yamadahifumi
 
が、しかし、こういう問題も考えてみるに値する。そして、これらの十代の女子は(報道が事実として考えると)、みな、他人の視線を欲しがっている。今はAV女優などの仕事ももはや汚れ仕事ではなく、むしろ華やかな仕事と思われている節がある。今の十代においては、僕らの世代よりも更にそうなっているだろうが、多分、他人の視線の中にいないと自分が存在しないと思っているのだ。僕はそんな気がする。そして、これは彼らの罪ではない。だが、彼らが抜け出なければならない問題ではある。

彼ら、今の十代というのは、その人生の初めからインターネットやスマートフォンに囲まれている。したがって、常に第三者の視線を自分自身に感じている
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