強がりなしずく/シズクにて
 
どうせ、なのです…
こうして内から外へ
溢れ出たしずくは
募るばかりの、愛すべき…悲しみ

「あなた」がそうさせたのでしょう?

いいえプカプカと浮かんで
溜め息と共に遠くの星に月に手を伸ばす

「私」がそうしたのです…

この、しずくは、
あなたには捧げないわ
ひとりでに、ついこぼしてしまっただけよ…


だけど、
早く…あの光よりも早く
掬いに来て?

ね…好きだよ
悲しいほどに


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