哲学者、芸術家の世界を変える方法について/yamadahifumi
 
然と感じていた不安、不満が表現されている事を知る。こうして人々は、この哲学者や芸術家を指示する。いや、この人達はあくまでも、これらの人が作った『ノート』を指示する。そうしてこのノートは世界中にばら撒かれる事になる。こうして、世界はそれまでよりもほんの少しだけ変化する。しかし元々、その変化というのは、この哲学者、芸術家が、一人の人間としてあまりに卑小に、自分自身の絶望を感じたからであった。こうして、世界というマクロなものはまず、この一人の人間の絶望というミクロなものから変化していくという事になる。


 従って、世界を変革する方法というのは、色々あるということになる。常に希望を持ち、楽天的に、そした絶えず努力を怠らずに、経営者や優れた政治家を目指すのも良いし、徹底的に絶望する事によって、それ自体を希望に転化してもよい。それはどちらでもかまわないし、どちらも優れた人間的方法である。そして僕はもちろん、後者の方である。では、さてみなさん、僕の拙いノートに精一杯共感してください。そして僕に、世界を変えさせてください。…そんな宣伝文句で、締めてよろしいだろうか?。それでは、また。

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