哲学者、芸術家の世界を変える方法について/yamadahifumi
いうのが一人の人間で尊厳が在るという事も同時に知っていて、この人間の尊厳を尊重しつつ、自分の意思決定に従わせる、という難しい技をしなければならない。世の社長の大半にそれができているとは思わないが。
ところで、芸術家や哲学者志望の人間はそれとは真っ向反対の方向へと走って行く。彼は、自分が社会のトップに立って、人々を変革させようとは望まない。むしろ、彼は単に社会から押しつぶされる。彼は元々、自由かつ気ままに生きたいのだが、社会、そして集団化した他人はそれを許さない。だが、この人間は他人を屈服させたくもない。なぜなら、もうこの人間は他人に屈服させられた経験が苦い味として残っているからである。
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