スペアー/アンドリュウ
に行って雪焼けした等と説明している
どうもスキーの焼け方とは違うようだ
訝しく思った私は奴のスラックスをちょいとはぐってみた
案の定 そこには真っ黒に日焼けした素足があった
「………」
睨みつける私を佐伯は目くばせしてボイラー室に誘った
「よく見破ったな、でもこれから話す事は口外しないと約束してくれ」
その週の週末私は佐伯の描いた地図を頼りのとあるビルの地下に辿り着いた
会社の名前はスペアタイヤード研究所と書かれている
なにも知らない者はタイヤ関係の会社だと思うに違いない
私にしたって佐伯に詳しく聴いてなければ決してこの会社のドアをノックする事はなかった
佐伯の奴この会
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