鈴の比喩/ユッカ
 
鈴にたとえて考えたい。わたしの体のなかにおそらく百個の鈴がぶらさがっている。怒りが最高潮まで達するとそのすべてが鳴りだして、もうそれ以外なにも聞こえなくなってしまう。光のような音がオバケみたいにわたしの目のすべてを白く覆っている。鈴は雷鳴のように振動する。足下をビリビリと揺さぶっていく。からだは衝撃に怯えて動かない。ただびっくりした拍子に蹴ってしまった壁がドスンと鈍い音を立ててひび割れたまま直立している。なんだ、雷か。静まり返った胸の中、重みに耐えきれずに落ちてしまった鈴がひとつだけある。それがおそらく愛だった。

あてつけのようなことをしたくて策を講じても、頭がわるいのが幸いして何もできない
[次のページ]
戻る   Point(8)