僕らの誕生日 / 永遠/クナリ
<僕らの本当の誕生日>
はるか年上の 僕の友達へ
敬語を使うなと言って 跳ねるように歩く
話したくもないという戦争の話を
僕にだけは 話してくれた
家出した僕を その日の夜に
君が教えてくれた 森の木のうろで
当たり前のように 見つけてくれた
星を数えながら 二人で帰った
君に出会った日が
僕の本当の誕生日
・
はるか年下の 私の友達へ
誰もが君が思うほど 君を見てはいないよと
真理のように うそぶく者が
君の心を 踏みにじるだろう
通り過ぎて行った 幾百人の
幾らかは時折 雨に振り向き
去りゆく君を 見つめているよ
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