ゆめ/草野大悟
 
みぎにねがえりをうったら
ゆめが
ころがってきた

ひだりにねがえりをうったら
ゆめがまた
ころがってきた

ころがりでたゆめは
うずをまき
すぱいらるの
かなしみに
なみだして
ゆめをうみだしたひとの
こころに
かえっていった

そのひとは
ゆめのなみだを
ひとみにうかべ
あさやけのなかで
めをさました

まっしろのしーつが
しおのかおりをふくんだあさ
はだかのゆめが
おおきくのびをして
あいをはぐくんでいた



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