われまどぎわりろん/ねなぎ
 
顎まで
滴る液体が
不快なまま
ぬるい風が
吹き込んでいる

この暑いのに
エコだってんで
窓からの
温い風を
浴びてる午後に
急に今日中だって
現場入れられて
人手も足りないのに
十円ハゲの茶髪と組まされて
車は確保したら
キャリアも付いて無くて
六尺で十分だと思ってたら
九尺でやがって
乗るかよって文句言ったら
乗せろよって言い返されて
助手席倒して
ヘッドレスト取っ払って
固定も出来ずに
詰めたら
既に
運転席に
茶髪がハンドル握ってやがる

文句を言おうにも
その図体を見て
自分の
コンパクト差に

ため息

しか

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