カード/アンドリュウ
いつの間に財布から抜き取ったのか!このあま!味なまねしあがって全く油断も隙もありゃしない」男はカードを拾い上げた
「なんだこれは今急にピンクに変わったぞ」
そのカードが鮮やかなピンクに変色しているのが洋子の目にも止まった
「なんだなんだこのピンクは ゴールドじゃなくってピンクカードかよ 名前が浮き出てきた…なになに鈴木次郎 なんだ人のカードじゃないか おまえの旦那なのか?えっ!暗証番号は?」
夕闇のなか二人の横の茂みに少年の影があった
少年は躊躇していた 偶然耳にして事のいきさつは全て分かっている
なんとか助けたいのに勇気が足りないのだ
でも彼(鈴木次郎)は震える心で決心し そばの木切れを拾い上げた…
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