家族/
ららばい
ベランダにビニールシートを広げ
寝そべって星を見た
焼けた地面にぺたりとつけた背中の熱っぽさ
母親は綺麗ねとだけ言った
私は黙っていた
真暗な虚空に私は吸い込まれそうだった
小さな光の粒がちかちかくすぐったかった
視界がぼやけて凝視していられない
救いを求めて父親の方を見る
あぁこの人も
私も眩暈がするほど孤独だった
三人で居るのに眩暈がするほど孤独だった
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