アルツでワルツ/アンドリュウ
円で雇って船を任せた
船は何処かに向かっている
アイスランドじゃねのかい!
パイプを咥えた爺が親父と碁を打ちながらにたりと笑う
風は西風地球はまあるい
どっちに向かっても何時かはつくだろう
それにしても
来年は親父を保育園に入れねばなるまい
陸に上がらねば
そう思案しているとすれ違った船の上で
女が一人カルメンを踊っている
あれは確かにアウンサン・スーチーだった
そのことをおやじに話そうとするが
二人は勝負に忙しい
大統領を辞めて漁師になったサルコジが
イルカに乗ってやってきた
やあ!釣れるかい?
あまり釣れないな
漁師も大統領も似たようなものさ
そうこうしているうちに
いつのまにか品川沖でぺりーの黒船とすれ違う
ぺりーの部下が私を指差して叫ぶ!
ダイブ!諸将が進んで待つぞ!
えっ!
だいぶ症状が進んでますね
奥さん一人じゃこりゃ大変だ
白衣を着た無礼な奴が
親しげに妻に話しかける
いつの間に…
まったく
油断も隙もありやせんなあ〜
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