縄/
はるな
立ちつくしたまま
年をとって
あなたはいかにも穴だらけ
血も流れない顔して
わかったことは少しだけ
部屋じゅうに時計をつるしても
時間は進んでいかない
壁いちめんに穴をあけても声は届かない
記念日をつくるためだけに
あなたは縄を結びつづけた
そして夜だけは
いつも鮮やかな夢をみた
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