才能のない批評家から、才能ある新人作家への提言/yamadahifumi
 
たい事はさ、今、人が君の作品を読んで、いいとか悪いとか、まるで〇〇のようだとか、ニュースで取り上げられたりとか、そういう事において、そうしたなかで、君の作品を深刻に受け止めている人間が何人いるかって事だ。・・・・・いや、それ以前に、あまり僕も言いたくない事を言ってしまうと、そもそも君自身が自分の作品を深刻に受け止めているのか、という事が僕には心配なんだ。なあ、君。・・・・君はもう、新人賞でもらった金で遊ぶ事を考えてるのかしれない。それはいいよ。思う存分、遊べばいい。だが、君が心血注いだ作品を、君自身が蔑ろにするような事があってはならないと僕は思うんだ。それは君の宝だから。・・・・でも、もしかすると
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