彩とリドリ 【連詩より】/ハァモニィベル
 
びらが咲きはじめ
彩めいた

長い尾を上下に しきりに・・・・・・・、あぅ・・・
 ツイツイツイツイツイ チチチチチ、
奇跡のように鳥は、
至福の中に飲み込まれて消える

しばらく 目で追うと、
どうやら 往復しているらしい

忙しそうなので 私はいった
すっかり麓まで
降りてきた私は
うつくしい囀りを聴いた
その声に耳を近づけると
 「△▼、▲▽△▼△▼?」
 「▲▽△▼△、・・・▼▲▽。」
 「△▼△▼▲▽△▼!」
 「△▼▲▽△▼。」
ああ、そうか、そんなに・・・
私を探してくれてたんだ。
わたしは涙が止まらなくなった。
私がリドリだった。




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