外科医より君へ/yamadahifumi
 
に思いを馳せるべきだ。君は孤独だが、それから逃げ出す事は許されない。君はどうしてこれまで、こんなに自分を蔑ろにしてきたんだろう?。どうだろうね。
 さて、では僕はそろそろ行こうか?。僕?。僕はまあ、通りすがりの『勝ち組』の一人でね。僕は年収千二百万円の外科医でね。外科医はイケメンでなくてもモテる、って話があるけど、あれは本当でね。僕は二つ年下の妻がいるけど、七つ下の看護婦と不倫している。この看護婦は目がくりっとしててね、可愛いんだぜ。ま、あれは整形だけどね。その辺り、僕も医者だから見たら分かるさ。さて、と。
 さて、この僕の自己紹介が本当か嘘かはもう君にも分かっているだろう。まあ、君は画面の前
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