外科医より君へ/yamadahifumi
 
してその解決法は未だに、全然見つかっていない。君は、もう気づいているだろう?。僕は親切心から君に先に言っておくけど、君がこれからまた、これまでの君と同様に、突発的に君を救ってくれるはずのの何かに手を出したり、またそれによって自分を救おうとしてもそれは無駄な事だ。何かをするっていうのは地味な手作業の連続で、君のように飽きっぽい人間には無理な事なんだ。そして君は自分ができないのを『才能』のせいにする。全く、いい気なもんだ。君は全部から逃げ出して、そしてその挙句、『才能』などという言葉の内に逃げ出す。全く、君はどこまで逃げたら気が済むんだろう?。僕には君の姿がよく見えるよ。君が墓に入ってもまだぐじぐじと
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