弥勒はまだか/アンドリュウ
 
いていた頃
神はいたのかもしれない
誰もが何かを敬い怖れ
目に見えぬ何かとしっかり繋がっていた

神は死んだ
弥勒はまだか

今は殺人狂の時代
今は物欲狂の時代
今は色欲魔の時代
誰もが病んでいる
そしてその事に気付いていない

誰もが腰に見えない銃をぶら下げている
誰もが懐に血に汚れたナイフを忍ばせている

何かを侵したがっている
誰かれ構わず殺したがっている

そんな人々の作る社会
時代は狂気に蹂躙されたがっている
誰もが心に忍ばせた鬱憤が凶器となって
それを熱望する

危険な時代
それが


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