また、イスのせい/「ま」の字
てゆく(数えてゆけば もう減じていた
そのぶん遠くまで見はるかせるから さびしくなる
気づいた者が次の番
刻々と色のついてゆく視界は哀しい
忍ぶように延べ耐えよと もとめる
途方に暮れる
よのなかはながい不遇に塗りつぶされた
人はこの世で富のために生き
結局は景気の善し悪しだったとよ
ケラケラ嗤い
何というおろかしさの饗宴は一万年繰り返し 一万年は
石器のころ以来の
ちいさくひかる星のようだな
どこで 放射能も漏れ曳いている
どかん
どかん
どかん
窪地の道に乱暴に跳ねて飛ぶ
あれでコストと時間を短縮している
暑かった一日も終わりが近づく
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